高齢の方々の社交場
 

DSC_0169.JPG
P4170103.jpg
ツイート

(デイの日々-「いる場と出番」-)

 先般、寂聴さんが亡くなりました。朝のミーテンクで朝日新聞に連載中のエッセイを皆さんに紹介したばかりでした。「辛い時は泣きなさい、時間がたてば忘れるから大丈夫よ」、「大切なことは生きることよ」と説く、大らかな姿を見るたびに安らぎを覚えました。

 高齢者には「いる場と出番」が大切と言われています。この「いる場」とは場所ではなく人に囲まれての意味です。「出番」とはそこで個々が周りに認知されている。実は誰でもこうした自己のあり様に努力しているものです。高齢者や認知症の方々も同様ですが、力の衰えと共に難しくなっています。それ故、孤独感、不安感でやみくもな外出などに繋がったりもします。これは人が極めて社会的生き物で、周りとの関係で安らぎを得たり、焦燥に駆られたりするからです。私共はこの「いる場と出番」を中心に置きます。具体的には「除外せず」「疎外感を持たせない」「会話を大切に発言の機会均等」「弱者に寄添って出番を作る」などです。簡単なことのようでいて苦労も多いのですが、全体に落着いた雰囲気が漂います。これも家庭的と言われる由因の一つと思います。(R3.12)